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春夏秋冬
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米澤榮三の連載コラム「春夏秋冬」

「春夏秋冬」は横浜市建築事務所協会の広報誌「HAMAKEN」に1997年4月から10年の間雑文を綴ったものです。協会会長職にあり、建築家の感性を会員や市民の皆様にご理解いただきたい一心で執筆致しました。最終の一年分を掲載しています。




春夏秋冬.112「海開き」

17日は海の日。各地で海開き。入道雲。鮮やかなパラソル。掻き氷。水泳。赤銅色の子供達。
海の一夏が始まる。長い夜は、打上げ花火。浴衣に団扇。彩る閃光。感動の歓声。今年だけの夏を元気に。

先月は環境月間だった。市庁舎ロビー。自然環境保護活動のパネルを展示。市内のNPOが人間との共生に活躍。地道ながら期待も大きい。一昨年からG30が始まった。ゴミ減量と資源有効活用。市民の取組みが成果を上げている。

世界環境フォトコンテスト受賞作品展へ出向いた。会場はMM地区。日本では「愛・地球博」で開催し、
今年は4回目。作品は一般、青年、子供部門で構成。その境目が明瞭でない程、力作揃い。

受付を済ませ順次拝見。自然景観美の作品。動植物の生態。自然の脅威。自然と人間の営み。

そして、人間のエゴとそれに苦しむ自然。宗教や文化、言語、習慣等を超越した作品。

地球上に生きる人間と自然環境を切り取った写真が多く、訴える力量が凄い。
北ザンビアの飢えに苦しむ農夫と題した作品。蒼天と荒れた農地。杖を右手に座り込む農夫
。羸痩した姿。生死の境界に居る。

ベトナムからは水の妖精。河で髪を洗う乙女達。頭を背向きに上げた瞬間。長い髪から円の水滴。
ブラジルからは巨漢の最期。手作業での捕鯨。人々の食を得る力強さを表現。芸術性が高い。
写真1枚に多くを再考させられた。経済大国の論理と未開発国の喜び。果して、どちらが幸福なのか。

経済最優先の人間が作る公害。地球温暖化で南太平洋の一国が沈み掛けている。
生態回廊の中の一種類、人間が真剣に考えなくては。
事務所でも大量の紙が消費される。紙一枚が地球環境に関係。

『もったいない。』先人の教えが蘇る。


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